高血圧の基礎知識記事一覧

高血圧の分類は、2種類あります。・ 本態性高血圧・ 二次性高血圧実は全体で約90%が本態性高血圧だといわれており、この高血圧のタイプは原因が特定されていません。つまり生活習慣の悪化や遺伝などの要素が指摘されているだけで、いろいろな原因が絡み合い高血圧になっていることを意味します。そして、二次性高血圧とは、高血圧を起こすことがわかっている何らかの病気が原因で、腎臓病や内分泌系の病気などが関わっていま...

高血圧は遺伝だけが原因ではなく、後天的な生活習慣により発症するかが変わってきます。親から高血圧になる遺伝子を受け継いでいるとしても、必ずしもその子どもが高血圧になるとは限らないのです。しかし、両親とも高血圧である場合、その子どもの高血圧リスクは高くなるという検査結果が出ています。両親が高血圧・・・子どもは2/1の確立両親のどちらかが高血圧・・・子どもは1/3の確立両親が正常値・・・1/20の確立こ...

高血圧の患者数は、「2014年高血圧治療ガイドライン」によると高血圧患者数・・・4,300万人男性・・・2,300万人女性・・・2,000万人と数多くの人が高血圧にかかっており、さらに高血圧が原因で亡くなる人も多くなっているようです。年間医療費は約2兆円とかなりの規模で、国全体をあげて高血圧予防に努める必要があるといえるでしょう。さらにWHOの調査では、2008年に世界で高血圧患者数は、25歳以上...

高血圧は放置すると危険因子が増大するリスクがあり、放置させることはできません。高血圧は知らないうちに症状が進んでいき、気が付いたときには死亡に繋がる重大な病気にかかっているかもしれないからです。高血圧の危険因子は、合併症を起こすと血管が詰まり心筋梗塞や脳梗塞などに繋がり、予後が大変悪くなっています。早期発見で治療できれば後遺症を残すことはなくても、体の一部に麻痺が残り寝たきりになる方も少なくありま...

高血圧と肥満の関係性は見逃すことができません。近年では肥満者やメタボリックシンドロームの方の数が増加しており、これらの症状があれば高血圧になるリスクもあります。とくに男性の肥満傾向は年々増加傾向にあり、過去30年で約2倍にまで増えています。高血圧を伴う肥満者の割合は次のとおりです。男性・・・11%→27%女性・・・19%→26%この数値を見るだけでも、明らかに肥満傾向の人が高血圧になる人数が増えて...

高血圧で死亡する数は、年間約10万人となっており、高血圧が寿命に及ぼす影響は高いといえます。2007年の非感染性疾患および外因による死亡数への各種リスクの割合を見てみると、日本では喫煙に次いで高血圧が高いことがわかります。それだけ高血圧は死亡にも関わりやすく、治療や生活習慣の改善で血圧をコントロールしなければ、予後は悪くなりやすいのです。余命は血圧が高くなればなるほど短くなります。余命が短くなる割...

女性は更年期になると高血圧になる人が増えてきます。若い頃は低血圧だったため油断していたら、40代以降にあれよあれよと高血圧になることも少なくありません。更年期とは・ 45歳〜55歳まで・ 閉経を挟んだ前後10年・ 更年期の症状が出るのは40代後半から40代でも前半の場合はまだ更年期とはいえないわけですが、閉経には個人差があるため、40歳前後から更年期の症状を感じる人もいます。子宮や卵巣の機能は30...

高血圧がなぜサイレントキラーと呼ばれるのでしょうか?サイレントは無音や静かという意味を持ち、キラーは殺し屋という意味があります。つまりサイレントキラーとは、静かに進行し命を蝕む存在となることです。高血圧は発症した当初は自覚症状がほとんどなく、加齢とともに徐々に進行して、高齢になって合併症が出て初めて気が付くケースも多いのです。ほかの持病があって毎月病院に行き血圧を測っているならまだしも、多くの方は...

血圧のメカニズムの前に、まずはどうやって血圧が維持されているのかを知りましょう。血圧とは、全身に流れている血液の血管に対する圧力のことです。血管が細くなれば通り道が狭いため、心臓から送られる血液が通常でも血圧は上がってしまいます。寝ているときには血管は拡張し、血流がよくなって血管への圧は低下します。運動をしているときにも血流はよくなっており、血圧は上昇しています。緊張しているときは自律神経の交感神...

高血圧がストレスと関係性があると聞いたことはないでしょうか?男性の高血圧が増えるのは中高年以降に多いのも、働き盛りの年齢でストレスが多いこともひとつの要因だとされています。近年では女性の社会進出も進み、女性もストレスを抱えている人は少なくありません。ストレスが高血圧の原因となるのは、自律神経の交感神経が優位になってしまうからです。常にストレスを感じている状態では交感神経が働き、血管が収縮して血流が...

高血圧には性格は関係していない。そう思うかもしれません。血圧とストレスの記事でも紹介したとおり、性格によりストレスを受けやすければ当然高血圧になりやすいといえます。ほかにも興奮しやすい人なども、同じように交感神経が働いて血圧が上がります。くよくよしやすい小さなことを気にしやすい人は、周りの目も気になりストレスを抱えがちです。日常生活でネガティブに考えがちだと、自分にとって都合の悪い方向に考えがちで...

普段血圧を測っている人なら、生理と血圧が高くなる日は関係しているのがわかります。女性の場合更年期になると高血圧になりやすいのと同じ理由で、生理周期で女性ホルモンのバランスが変化すると、同様に血圧が上がったりするのです。生理周期で誰でも血圧が上がるわけでは無いのですが、女性ホルモンのバランスを乱していると、生理周期により血圧が上がる日が出てきます。女性ホルモンの乱れは自律神経を乱し、交感神経が優位に...

ピルを長期間服用していると、高血圧になってしまうことがあります。ピルには避妊以外にも、女性特有の不調を改善するために飲む方もいます。ピルはどうしても長期間の服用となるため、長く飲むと副作用が出てしまうことがあるのです。ピルで高血圧になるのは、低用量ピルでは少なくなっています。中用量ピルを服用している方に多く、女性ホルモンの作用が強く副作用が出てしまったといえます。ピルとは、エストロゲン(卵胞ホルモ...

高血圧では自覚症状が少なく進行するといいますが、少しの変化も見逃さないようにすれば、重大な危険をもたらす合併症を起こさなくても済みます。高血圧は心筋梗塞や脳卒中などの病気も起こしやすく、早めに察知して対処するほうがいいのです。高血圧の自覚症状は次のとおりです。・ 頭痛・ 耳鳴り・ 肩こり・ 手のしびれ・ めまいこれらはよく起こる高血圧の自覚症状で、頭痛や肩こりなどは体質だと諦め、いつもこの症状があ...

高血圧を放っておくとどうなる?高血圧は血液がドロドロの状態で、血管が詰まる可能性がある病気です。血圧が高いくらいどうってことない、と思っているとある日突然、脳卒中や心筋梗塞など、命に関わる病気を起こすこともあるのです。高血圧は合併症が怖く、放置すれば確実に何らかの合併症を起こすと考える必要があるでしょう。動脈硬化が怖い高血圧動脈硬化とは動脈の弾力がなくなり硬くなることです。動脈はある程度の弾力があ...

バソプレシンは血液の浸透圧が上昇した際に分泌されるホルモンのことです。血液の浸透圧が上がるのは、血液の水分量が減り血液の濃度が上がったことを示しています。血液の濃度が上がれば、血液がドロドロになって詰まる恐れもあるため、体はバソプレシンを分泌させ、腎臓からの水分再吸収量を増やします。すると体内の水分量が上昇し、血液の水分も上がります。つまりバソプレシンが出ている状態は、血圧が上がってしまうのです。...

高血圧のディッパー型とは、昼間の血圧よりも夜間に血圧が低くなってしまうタイプのことです。血圧の上昇には個人差が見られており、いつ血圧が下がったり上がったりするのかで、高血圧のタイプがわかってきました。正常な血圧の方でも通常は、日中に交感神経が働き血圧が高くなり、夜間に副交感神経が働き血圧は低くなりディッパー型です。しかし、エクストリームディッパー型の人は昼間の血圧に対し、夜間の血圧が必要以上に下が...

世界中でも高血圧になる人は増加しており、その割合は子どもや若者まで広がっているようです。なぜここまで高血圧になる人が増えているのでしょうか?・ 塩分摂取量の増加・ 運動不足・ 肥満このような原因が背景にあると考えられています。子どもも大人と同じように食生活が欧米化しており、塩分摂取量も増加しています。さらに子どもの肥満も増えており、親がバランスの乱れた食事をしていれば、その子どもも同じような食生活...

高血圧を増悪させる原因を正しく理解し、高血圧が重症化するのを防ぎましょう。増悪する原因は、毎日の生活習慣にあるもので、少しずつ蓄積され長年をかけて進行していきます。昨日や1週間前の食生活、運動習慣が影響したというより、何年もかけて高血圧が進行してきたと思うべきなのです。喫煙喫煙はニコチンの作用で交感神経が刺激され、血管が収縮して血圧が上がります。タバコを吸った直後は、体中で酸欠になっていると考えて...

高血圧は贅沢病ともいわれることがあります。贅沢病とは通風、糖尿病、高血圧などの病気のことで、贅沢な食事をしすぎる、運動をしないという面から付けられています。厳密には贅沢したから高血圧になったというより、生活習慣が悪化したから高血圧になったといえるのです。裕福な人ほど贅沢病になるか?贅沢病というくらいですから、裕福な家庭ほど高血圧などの贅沢病になるのでしょうか?山口県に住む30〜59歳の方を対象に、...

女性の場合は閉経に伴い高血圧になる人が増えます。閉経すると女性ホルモンのバランスが大きく変わり、女性ホルモンの影響で今までは高血圧にならずに済んでいたのが、事情が変わってきてしまうのです。女性は低血圧のほうが多い?女性の場合は低血圧だから大丈夫。このように若い頃から思っている方は少なくありません。しかし、閉経に近づいてきた更年期や、閉経後に高血圧になってしまう人が増えるのです。その理由は女性ホルモ...

もともと高血圧だと、妊娠したらちゃんと出産できるのか不安に感じるのではないでしょうか。妊娠すると妊娠高血圧になる人もいるため、もともと高血圧の人の妊娠はリスクが高いといわれているのです。妊娠中毒症の危険を予防する一番重要なのが妊娠中毒症にならないことです。妊娠高血圧症候群ともいわれるもので、妊娠中に血圧が高くなってしまうと、様々なリスクがあることがわかっています。とくに高齢出産となると妊娠中毒症に...