高血圧と民間療法

高血圧の民間療法には様々なものがあります。どれも確実に高血圧を下げるという科学的な証明がされたわけではないのですが、食品には血圧を下げるといわれるものも多く存在しているため、食事のなかで上手く取り入れてみるのもよいかもしれません

 

高血圧の民間療法

高血圧の民間療法は多数あるため、1つずつ紹介していきます。気になる食品があるなら、試してみましょう。

 

ハーブ

高血圧にハーブを利用する場合、アロマテラピーとして鼻から吸引する方法と、ハーブティを利用し飲むやり方があります。ストレス性の高血圧の場合は、リラックス効果が高いラベンダーなどが用いられます。ハーブティで利用するなら、ホーソンというハーブがおすすめです。また、リンデンやジャーマンカモミールなども使うことがあります。

 

マカ

マカで高血圧対策をする場合、マカの代謝アップ効果が有効だとされています。血行をよくする働きが期待できる成分で、代謝アップで肥満予防に繋がると、血圧も下がると考えられているのです。マカは主にサプリなどで活用することになります。また、マカには自律神経を整える作用もあるといわれ、交感神経の働きが優位になっている人におすすめです。

 

麦茶

夏の飲み物の定番麦茶は、血液をサラサラにするといわれるビラジンが多く含まれており、高血圧対策にもよいとされています。また、麦茶はノンカフェインの飲み物で、たくさん飲んでもカフェインの作用を受けずに済みます。

 

麦ご飯

白米に麦を混ぜると、血糖値を上げる作用が緩やかになります。血糖値が上がりインスリンが多く分泌すると、自律神経の交感神経が優位となり、血管が収縮しやすいのです。血糖値のコントロールに麦ご飯はおすすめで、糖質制限が難しい人にいい食材となります。

 

杜仲茶

杜仲茶は自律神経の交感神経に作用するといわれています。杜仲茶に含まれるゲニポジド酸という成分が有効とされ、この成分により緊張を緩めることができると考えられます。高血圧の方は交感神経が優位に働く人も多く、ストレスがたまりやすい方は杜仲茶で対策しましょう。

 

もずく

もずくは血糖値を上げにくくインスリンの分泌を抑え、ぬるぬる成分のフコイダンにも血圧を下げる効果が期待できます。また、水溶性食物繊維はコレステロール低下、動脈硬化予防にもなるといわれています。お酢も血液サラサラ効果が期待できるわけで、低カロリーなため肥満予防にも繋がります。

 

野菜ジュース

野菜ジュースは食物繊維のパワーや、カリウムによりナトリウム調整作用が期待できます。しかし、このサイトでは高血圧予防に糖質制限食を勧めているため、野菜ジュースのように糖質が多いものをたくさん飲むのはおすすめできません。飲むなら糖質が少ない野菜を選び、自分で生ジュースを絞るか、スムージーにしてください。

 

ヨーグルト

ヨーグルトを食べて高血圧対策ができるといわれるのは、腸内環境を整えることができるからです。腸の環境が改善され、善玉菌が増えると、血圧を下げるホルモン生成が上手くいくと考えられています。さらにカリウムによりナトリウム排出効果も期待できます。

 

らっきょう

らっきょうが高血圧によいとされるのは、アリシンという成分が含まれているからです。にんにく、玉ねぎにも多い成分で、血液サラサラ効果が得られるため、高血圧に効くと考えられているのです。

 

タイム

タイムは高血圧に効くのではなく、逆に使用してはならないハーブとされています。タイムはシソ科のハーブで、防腐効果が高い植物です。香辛料としてよく知られていますが、血行をよくする効果があるため、高血圧の方には悪影響を及ぼすと考えられています。

 

ラベンダー

ラベンダーはアロマテラピーとして使用し、鼻から吸引して高血圧対策に使用します。高血圧を改善するといわれ、リラックス効果も得られるため、ストレスを感じている方におすすめです。利用する場合は精油を使い、天然成分のものを使用してください。

 

紅茶

紅茶に含まれるフラボノイドは、血管を保護する働きがあるといわれています。高血圧の方が飲むと、血管の柔軟性を高めると考えられます。

 

ルイボスティー

ルイボスティーにある抗酸化作用が、高血圧対策に使えるとされています。ルイボスティーの抗酸化作用は、ワインに匹敵するほどといわれているのです。

 

ポリフェノール

ポリフェノールは赤ワインなどに含まれる抗酸化物質で、血液をサラサラにするといわれています。ポリフェノールはぶどうなどベリー系にも多く、野菜や果物にも含まれています。

 

ポン酢

ポン酢自体が高血圧改善によいというより、減塩対策になる食品として知られています。醤油の代わりに使用すると、塩分の摂取量を減らせます。少量でも味がしっかりと付くため、塩分を制限している方は調味料にポン酢を使いましょう。

 

プラセンタ

プラセンタには自律神経を整える働きがあるといわれ、高血圧対策としても注目されています。女性の美容対策という感じがする成分ですが、女性ホルモンのバランスを整える働きもあるといわれており、更年期以降の高血圧対策にもなります。

 

プロポリス

プロポリスに含まれるアミノ酸が高血圧対策によいとされています。さらにフラボノイドが血管を強くすることができるとされているのです。フラボノイドは抗酸化物質の一種で、動脈硬化予防によいと考えられています。

 

プルーン

プルーンにもポリフェノールが多く含まれているため、血液サラサラ効果により高血圧に効くと考えられます。

 

プロテイン

プロテインはタンパク質がメインの飲み物で、これと筋トレを組み合わせて代謝アップをはかり、肥満を解消することで高血圧対策になります。アミノ酸は体に必要な成分ですから、栄養補給にもなります。

 

ピーナッツ

高血圧に有効とされているのは、各種ビタミンの効果があると考えられているからです。不飽和脂肪酸が多く、積極的に摂りたい脂肪分が含まれています。ただし、ピーナッツの外側には塩が付けられていることが多く、塩分のとりすぎには注意が必要です。

 

ピクルス

きゅうりに含まれるカリウムは、利尿作用を高めナトリウム排出効果が期待できます。尿がたくさん出れば高血圧にも効くという考え方でしょう。またお酢にも血液サラサラ効果があるといわれているため、Wで効くと考えられているのです。

 

ピーマン

ピーマンが高血圧に効くとはあまり聞きませんが、ビタミンCの効果で脂肪代謝を促がすと考えられているようです。

 

パセリ

パセリはカリウムの含有量が高く、少量でもカリウム摂取になります。カリウムはナトリウムとのバランスを整え、尿を増やして塩分調節してくれる成分です。

 

パイナップル

パイナップルも同じようにカリウムが多い食品です。南国の果物にはカリウムが多く含まれ、尿をたくさん出して体温調節作用があるのです。カリウムはナトリウム排出効果が期待できます。

 

ブロッコリー

カリウムをはじめ、カルシウムやマグネシウムの摂取にもなる野菜です。

 

ぶどう

ポリフェノールが多いことから、血液サラサラ効果を狙い高血圧に効くとされています。ブドウに含まれる抗酸化物質はフラボノイドで、種や葉に多く含まれています。種ごと生ジュースにするのがおすすめです。

 

バナナ

カリウムが多い果物で、尿の量を増やし塩分摂取が多い人におすすめです。

 

DHA

オメガ3系の脂肪酸のひとつで、血液サラサラ効果が期待されています。この成分が不足すると、赤血球が硬くなって血流が悪くなるといわれています。また、コレステロール、中性脂肪減少などにも効くといわれています。DHAは高血圧サプリとしても売られている成分です。

 

断食

断食をすると減量効果が期待でき、過剰に摂取していた成分が減るため、コレステロールや中性脂肪の減少があるといわれています。食生活が乱れている方は、定期的に断食をするとよいともいわれます。

 

雑穀

雑穀は血糖値を上げにくい穀物で、インスリンの分泌を抑え、交感神経の刺激を和らげる効果が期待できます。

 

ざるそば

そばにはルチンという成分が含まれ、血管の弾力を高めるといわれています。また、そばは血糖値を上げにくく、インスリンの分泌を減らすことができます。インスリンは肥満ホルモンとも呼ばれており、量を少なくできれば肥満解消にも繋がります。

 

ごま油

ごまには高血圧対策、動脈硬化対策、コレステロールを下げる効果などがあるといわれています。ごま油も同等の健康効果があるといわれているのですが、ごまと違ってカロリーが高いため、少量取り入れる方法がおすすめです。

 

ゴーヤ

ゴーヤはミネラルの量が多く、塩分排出を助ける効果があるといわれています。ゴーヤが苦くて食べられない方は、ゴーヤ茶を利用する方法もあります。

 

ゴマ

高血圧サプリにゴマが配合されたものも売られています。ゴマに含まれるリノール酸、オレイン酸などが高血圧に効くといわれています。また、ミネラルやタンパク質も豊富なので、食品に取り入れてみましょう。

 

グルコサミン

グルコサミンは高血圧に効くとされる成分ではなく、逆にサプリで大量に摂取する場合は注意が必要な成分です。グルコサミンを飲むと血糖値が上がった、血圧が上がったという声があるようです。科学的な根拠はありませんが、たくさん飲む場合は注意してみてください。

 

グラノーラ

グラノーラは塩分の摂取量が少ないため、高血圧の方におすすめとされているようです。しかし、糖質の摂取量は多くなるため、このサイトで勧める高血圧予防食の糖質制限中には向いていない食材です。

 

ギャバ

ギャバはストレスを下げる働きがあるといわれ、高血圧対策にもなると考えられます。また、自律神経にも作用し、交感神経の働きをブロックして血圧を下げる効果が期待できるようです。

 

わかめ

わかめはカリウムが多く含まれ、塩分が過剰になりやすい方におすすめの食材です。糖質も少なく、食物繊維も含まれています。

 

わさび

わさびで高血圧対策というより、わさびに含まれる成分が血栓予防に繋がると考えられています。わさびを調味料に使えば減塩にもなるため、取り入れてみるのもよいでしょう。

 

ワイン

ポリフェノールは血液サラサラ効果があるといわれています。抗酸化作用により、動脈硬化にもよいといわれています。しかしワインは同時にアルコールも摂ることになるため、くれぐれも飲みすぎには注意してください。

 

ローヤルゼリー

ローヤルゼリーに含まれているパントテン酸が血管に効くといわれているようです。パントテン酸とはビタミンB群の一種で、細胞を維持するために使われています。糖質、脂質、たんぱく質のエネルギー産生にも役立つビタミンです。

 

レモン酢

レモン酢はポン酢と同様に、調味料として使い減塩することができます。酸味を調味料として加えると、醤油や塩の量を減らすことができるからです。

 

ルチン

ルチンとはそばに含まれる成分のことです。ルチンは別名ビタミンとも呼ばれ、抗酸化作用があることがわかっています。血液サラサラ効果を得ながら、血管を強くする作用なども得られると考えられています。

 

ぬちまーす

ぬちまーすは天然塩の商品名のことで、高血圧対策としても使われています。沖縄の会社が販売している商品で、ミネラルを豊富に含んだ塩なのです。宮城島の海水そのままを塩にしているため、調味料としておすすめです。

 

にんにく

にんにくが高血圧によいといわれるのは、アリシンという成分が動脈硬化対策になると考えられているからです。コレステロールを下げる働きにより、血栓をできにくくするといわれています。にんにくを毎日食べる方法や、サプリで活用するやり方などがあります。

 

なっとう

納豆にはカリウムが多く含まれ、塩分を体の外に排出する効果が期待できます。さらにビタミンKにより動脈硬化を防ぎ、ナットウキナーゼで血液サラサラ効果があるといわれています。

 

トマト(トマトジュース)

カリウムの量が多い食品で、生のトマトやトマトジュースなどもおすすめです。しかし、トマトジュースには塩が含まれているものが多く、高血圧対策としては無塩のものを選ぶ必要があります。

 

豆乳

女性ホルモンと似た働きをするイソフラボンが含まれ、更年期の女性の高血圧対策に繋がります。女性ホルモンのバランスが乱れると、中年男性のようにメタボになりやすく、イソフラボンで調節するのがおすすめです。

 

梅干

梅干は塩分が多いから、高血圧の方は避けているかもしれません。しかし、昔の人は梅干をよく食べていたのにも関わらず、高血圧の人は少なかったのです。実は梅干に含まれるバニリンが脂肪燃焼効果をもたらし、メタボ対策になっているという研究データもあるようです。またアンギオテンシンUを調節、クエン酸により血液サラサラ、リグナンにより抗酸化などがある優秀食品です

 

チョコレート

チョコレートに含まれるポリフェノールが、血液サラサラ効果があるといわれています。しかし、チョコレートは糖質が多いものも売られているため、ビターチョコレートを選ぶ必要があります。血圧が高めの人ほど、チョコレートによる血圧低下作用があるという報告もあります。

 

玉ねぎ

玉ねぎは血液サラサラ効果でも知られている食品です。酸化アリルという成分が効くとされているのですが、熱に弱く水に溶けやすい性質を持っています。生で食べるのが一番おすすめですが、加熱する場合は切ってから1時間ほど放置すると、成分が壊れにくくなります。

 

炭酸水

炭酸水とは水に二酸化炭素を混ぜ合わせたもので、飲むと体内の二酸化炭素量が多くなります。すると酸素を補おうとする働きがおこり、血行がよくなって高血圧が改善されやすいといわれています。

 

そば茶

そばに含まれるルチンが高血圧対策になります。毎日そばでは飽きてしまう方は、そば茶を日常的なお茶として飲んでみるのもおすすめです。

 

オリーブオイル

高血圧の方が油を使うなら、オリーブオイルがおすすめです。オリーブオイルはオレイン酸が多く含まれ、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やすといわれています。

 

コーヒー

コーヒーは血圧を上げるのか、それとも下げるのかわかりにくいですよね。昔はコーヒーは高血圧に悪いといわれていたのですが、今ではコーヒーに含まれるポリフェノールの作用で血圧を改善させるとされているのです。コーヒーを飲む人のほうが血圧が下がったという報告もあります。

 

くるみ

オメガ3脂肪酸が多く含まれ、血液サラサラ効果があるといわれています。悪玉コレステロールを減らす効果が期待でき、おやつなどに取り入れるのがおすすめです。

 

黒酢

黒酢に含まれる酢酸はアデノシンという物質に変わり、この物質が血管拡張効果があるといわれています。高血圧対策の黒酢サプリも売られていますから、利用してみましょう。

関連ページ

高血圧の薬の種類
高血圧にはいろいろな薬が使われています。持病がある方は使えない薬もあるため、その人の症状や合併症などにあわせて処方薬が変わります。薬を飲むと確かに血圧は下がりますが、高血圧になった原因は取り除かれていないため、生活習慣の改善も合わせて行う必要があります。
高血圧と運動療法
高血圧の方は、運動療法を取り入れて血圧をコントロールすることができます。まだ軽度の高血圧の場合は、薬を飲まず運動のみで血圧を下げることも可能です。体重が減れば血圧も下がりやすく、脂肪を燃焼させやすい有酸素運動を取り入れましょう。
高血圧の利尿剤(利尿薬)
高血圧の治療薬のひとつに、利尿剤があります。尿の量を増やし、水分とナトリウムを排出させ、血圧を下げる薬です。しかし、この薬にも副作用があるため、注意しなければなりません。長期的な服用というより、短期間で使用しながら血圧を調節する必要があります。
高血圧のペルジピンの使い方
高血圧の薬にはペルジピンというものがあります。カルシウム拮抗薬のひとつで、血管の収縮を抑える薬となります。この薬の作用や副作用などを確認しておきましょう。
高血圧とβ遮断薬(副作用)
高血圧の薬であるβ遮断薬は、交感神経の働きを抑える薬です。ストレス性の高血圧に有効とされており、職場のストレスが原因で高血圧になった人に使われています。糖尿病の方や気管支喘息の方には使えないなどの注意点もあります。